2012年7月3日火曜日

楽しむためにやらなければならないこと

日曜日に参加したサーキットでのエンデューロレースでの事故にて、お亡くなりになられたサイクリストの方に心からご冥福をお祈りいたします。


お亡くなられた方はとレース直前にTwitterでやりとりしていたのでこの悲報に、強いショックを受けています。

クルマの入場から、人の流れがコントロールされていない、時間が遅れに遅れて進行も上手くいっていないことから、「入場カオス、スタート前カオス、レース中カオス、な予感…」と自分もツイートしていました。この時、何か嫌な予感はしていたんです。


そしてレースは1時間遅れでスタートしました。


とても多くの、そしてレベル格差の大きい参加者がせきを切ったようにコースに流れ込みます。
オープニングラップはマーシャルカーとバイクがペースラインを作りますが、この速度が一定に保たれないで、詰まって伸びてを繰り返しました。なにか変だな、違和感を覚えました。
過去参加したこのサーキットでのレースでは先導車はペースは上手くコントロールできていたので、オヤっと思いました。

2周目にそれが離れると、バイクを先導に先頭を引きました。通常、招待選手たちが、走りのレベルに応じた集団になるようペースをコントロールして、お互いが安全に走れるように配慮していきますが、今回はそういった役回りの選手はいないようで、レベル格差のある大きな集団のままで進行しました。
そして、2周目から早くも周回遅れに追いつき、その巨大な集団のままで追い越して行かなければならなくなりました。バイクはクラクションを鳴らし注意を引き、声で指示を出して集団の通過スペースを確保しなければならないのですが、それが確実に行われておらず、自分も右に寄らないで!ふらつかないでラインキープ!!と大声で何度も繰り返しました。


あまりにも多くの方々が広がったまま走行して、お互いに安全に走れる流れではなかったのです。それが先頭で走っていた自分には分かっていながら、今日はプライベートだからと運営サイドに適切な進言をしなかった事を悔いています。自分が防げたとは言いませんが、出来た事があったかもしれないと思うと、胸が締め付けられる思いです。


以後、公私限らずこういった進言は積極的に行っていきます。






また、参加者の方々に、こういったレース形式における必要なルールとマナーが守られていなかったこと、あるいは守る技術を持ち合わせていないこと、が見受けられたことも残念です。


一人で町中を走る時は交通ルールを守れば好きに走っていいのですが、ことイベント、レースに参加するからには、お金を払ったからお客で何をやってもいいわけではありません。


むしろ、イベント参加者のお互いの安全を保ってゴールするという、義務を負うと思って欲しいのです。


スポーツを安全に行うためには、ルールが決められます。
サッカーで過度のコンタクトを禁じるのも、格闘技で禁じ手があるのも、プレイヤー同士がお互いを守り、安全に配慮して進行するためです。
自転車も全く同じです。モータスポーツに近いといえるかもしれません。F1が蛇行をして走ったら、クラッシュ続出で、危険でレースになりません。


蛇行しないこと、コーナーでもふらつかないこと、急ブレーキをかけないこと、ラインを不意に変えないこと、それら禁じ手をしないように、適切なライディングができる技術を身に着けておくこと、それはイベントに出る前の必要な準備なのです。


速い、遅いの問題ではありません。スタートに立つならば誰もが最低限、自分自身と、同様に、周りの人の安全を配慮できるように余裕を持った技術と体力、そして気持ちの余裕ももって臨まなければならないのです。


以後、自分は事ある機会の度に、多くのサイクリストの方々に意識と技術の向上を働きかけることよって、自分と周りの安全を守ることを徹底していき、こういった悲しい事故が起きないように務めていきたいと思います。


自分の、みんなの愛するこのスポーツを、みんなの努力で守っていきましょう。