2013年2月19日火曜日

カラダ使い、動きのコントロール

最近良い泳ぎの感触が掴めてきていて、水流の抵抗が減る後続で出せていたペースを
先頭でも出せるようになってきました。

今日もメインメニューでは、タイム設定がきつめのなか、中間ペースも、速いペースでも、
動きをコントロールして力みもすくなく、安定して泳ぎ切ることが出来ました。
これは自分にとってちょっとした収穫です。

しかし、たまたまメインメニューのこちらハードのタイミングで、
となりの上のコースを見ると、女性スイマーが同じ瞬間にスタート、
同じペースで泳いでいます。が、あちらはイージーのタイミング、、、

明らかに体力は自分のほうがあり、当然のことながらバイクは速く走れるのに、
スイムは遅いという事実。
これは動きと体力に分けた場合、エネルギーを供給力、筋力は自分のほうがあるのに、
適切でない動きが推進力ではなく抵抗を作り出している、
力みが筋肉の緊張状態が無駄にエネルギーを使っている、
ことで、需要に供給が追いついていないわけです。

この動きを改善しなければ、いくら供給の体力を上げても、ペースを上げていくことは
難しく、伸びも限定されてしまいます。

ペース、距離など追い込んで体力を鍛えていくことは大事ですが、動きの改善のため
動きに集中できる、コントロール出来る、ペース、距離で練習をしていくことが大切です。

これはスポーツならば全て同じであり、ランでも全く同じ考え方が成立します。

また、この時に大事なことは、万全と走らずカラダや外界から返ってくる感覚から
緊張と脱力、安定とブレ、進む力か抵抗となる無駄な力かを、読み取って、
カラダに置く意識を変え、動きの位置、角度、速度、タイミング、力感など実際に
1cm単位、コンマ単位でコントロールしていきます。
自分のカラダを運ぶスポーツでは、自分のカラダの重さ、動かす部位の重さなど、
その中心である重心感覚をもつことも合わせて大切なことです。

どこを意識したら、どうなるとか、こんな感じがする、とかは、人それぞれです。

ですので、今の動きを良くするためには、自分自身の感覚を磨き、フィードバックを
より多く得られるようにつつ、自分自身にあった意識の置所を見つけていき、
動きのコントロールに積極的に働きかけて行かなければなりません。

動きは中心を動かせば末端は結果としてついてくる、末端からフィードバックを得て
中心をコントロールする、という考え方が大事だと考えています。

手足末端は、水でも、地面でも、ペダルでも、力を伝達する、アウトプットする場所であって、
力を発生させているのは、その上位の関節、膝と肘であり、そこに来る力は、さらに上位の
股関節と肩鎖関節から生まれ、場合によってはその中心となる胴体から始動している場合も
あります。


下記は最近の自分のランニングの時のカラダを使う意識の置所と感覚です。


各部をチェックして走りますが、出来ているところは忘れて、出来ていないところに集中したり、
一番大事なところが崩れないようにしたりと、意識の置きどころは、時間中いろいろと置き換えて
練習しています。

もちろん無意識で上手く走れるのが最高の状態なのですが、上手く走れない以上、
漫然と走っても良くなる道理がありません。

カラダが覚えてオートマチックに出来るようになったら忘れてOKですが、
まずはトライ&エラーを繰り返して、どうすれば自分がよく動けるかを
見つけ出すことが先決です。


バイクも同様です。


これはバイシクルライディングブックの内容からの、バイクを乗りこなす
カラダ使いのチェックシートです。

上記のランのカラダ使いチェックシートは”今の自分”をまとめたものですが、
ぜひこういったチェック感覚をバイクでももってください。

この内容を先週末の、GRACEEさんセミナーで実施したりしました。

バイクに関して皆さんもぜひぜひ一度チェックしてみて、もし意識も感覚も
沸かないようでしたら、バイシクルライディングブックが大いに参考になるでしょう。

感覚と磨き、意識を高めるのが、コーチなどに教わることであったり、
ドリルなどの動きを抜き出す練習、自分の動きを動画で見ること、
上手い人を洞察すること、そして本などから知識を得ること、なのです。

これらカラダ使い=動きの需要と、それに必要なエネルギーの供給のバランスの結果が
ペダリングパワーであり、スイムやランのペースであるのです。

心拍数、パワー、スピード、タイム、それら数値は大事ですが、その前段階となる
カラダ使いと動きもさらに大切なのです。


自分ももっと種目に合わせたカラダ使い、使い分けをマスターして
疲れずに速く泳ぎ、漕ぎ、走り続けられるようにしたいですね~