2013年7月27日土曜日

人気サドル"シテロ"のオススメの着座の仕方

スペシャライズドの最新TT&トライアスロンサドル”シテロ”は、発売直後からの大人気が続いています。


コンセプトストアでも人気で、とても多くの方にチェック、そして気に入って購入して頂いております。

前傾を深く取りたいが股間の痛みがある、サドル前部の圧迫でしびれる、中にはライド後に血尿がという方もいまして、皆さん悩まれているようです。

そして、圧力分散のためサドルのパッドが柔らかすぎたり、逃がすように点で支持するようになると、返って変形や不安定になりすぎて、圧迫箇所が集中してしまい、合わずに逆効果のサドルもあるようです。

シテロは、そういった両方の悩みを改善できるような構造になっています。

パッドは腰があって、どちらかと言えば硬目で、形状はフラットで収まりのいい場所を自分自身で選んで座れるようになっていますので、対応範囲が広く、どこに座っても腰を安定させてくれます。

ただし、着座の仕方が従来のサドルと激的に変わるので、サドルポジションとフォームの取り方に若干の注意が必要になります。

アシスタントの骨格君に手伝ってもらい解説していきましょう。


ロードバイクに装着したり、TTバイク、トライアスロンバイクでベースバーを持つ時は、通常のサドルのように座骨を中心に着座する場合は、概ねこの辺りの着座位置になります。

当たり、着座の圧力の中心はサドル中央部になります。
お尻で乗っているような感覚です。

フラットな座面で腰の移動をしやすく、下りでの重心移動やコーナリングもとてもしやすいです。

ノーマルサドルのノーズな切り取られたようなサイジングになっていますので、サドルが前に位置していても、ダンシングの時に腰適切な位置にもってこれるのも、とても素晴らしい!

骨盤角は座骨が浮かない程度の前傾にとどめていますが、それでも深い姿勢での圧迫が少ないです。


前から見るとこんな感じに、座骨周辺がしっかりとサドルに乗っていてキッチリ高い安定をさせてくれます。
中央部の溝はしっかりとプレッシャーを逃がしてくれているのです。




こちらは同じアングルにて、DHバーをもったエアロフォームの状態です。
骨盤を大きく倒しこんで着座しています。

サドルの先端に恥骨結合部が接するように骨盤を倒していますが、股間の圧迫は前方の溝が逃がしてくれます。
また、先端ギリギリ前に骨盤が乗るので、局所はサドルのその前の空間に逃れるようになり、
”空中に位置”しているかごとく当たりが全く気にならなくなります。

そしてしっかりと骨盤をキッチリ捉え続けてくれているので、深い姿勢、高いパワーでのペダリングでも驚くほどの腰の安定をさせてくれるのです。


横からみるとこのようになります。

当たり、着座の圧力の中心はサドル前方部に移り、股間でしか乗っていて、お尻はサドルに触れいていない感覚になります。

骨盤を前方に倒すことで、背骨も当然深く傾くので、深いエアロフォームが可能になります。
それでも今までのサドルのように痛みや圧迫無く、そして高いパワー、かつ、少ない空気抵抗により、長く速く走れるようになるのです。

ただし、股関節の屈曲角度がきつくなるので、上死点の通過がスムーズに出来ないようだと、骨盤が倒れすぎです。やや起こすように修正しましょう。

エアロフォームではサドルの前方での着座になりますので、しっかりとポジション全体が体に合っていることも大事なポイントになります。


こちらのトライアスリートはサドルの痛み、腰と臀部の疲れ、肩、首の負担、悩みでしたが、BG FITに合わせてシテロに替えることで、体の痛みと負担なくリラックスして、より楽に深いエアロフォームが可能になりました。ペダリング時の腰と上体のブレも減少し、安定が高まっています。

痛みがないことで、柔軟性、上死点通過の限界範囲を守りつつも、前傾が深くなったので、ハンドル全体が2.5cm下げて合わせました。エアロ効果も大いに期待出来ます。

とはいえ、パッドロバーに寄りかかって、姿勢を崩してしまってはもともこもありませんので、姿勢をしっかりと維持することは忘れてはなりません。

取付角度は水平をおすすめしています。
前下りにして圧迫や痛みを逃がす必要がないですし、前にずり下がって腰が移動してしまい座り直さなければならない、ということを防ぐ意味合いもあります。

自分が座る限りでは水平が一番安定してペダリング出来ました。

使い始めはその”全く新しい着座感”に違和感があるかもしれませんが、すぐに慣れ、メリットを大いに得ることが出来るようになるでしょう。

以上に気をつけて、シテロとエアロフォームを堪能してみてください。







2013年7月23日火曜日

SHIVでヒルクライム三昧

展示会後の週末は、IRONMANハワイ常連の強豪エイジアスリートの集まる合宿に参加させてもらいました。


山中湖滞在で湖畔一周ランや、富士山一周、新五合目ヒルクライム、そしてスバルラインの富士ヒルクライムなどガッチリ上りました。


バイクはシヴで!

IRONMANジャパンでのアップダウン対策練習として、2日間合計 4200m を登りました。
250~350wを出力している時間も200分に達していて、結構いいペースでの練習になりました。



1日目の新五合目は雲の中、霧がかかりとても寒かったです。。。


下りもバスの後ろで、霧で視界の悪い中、ブレーキを握りっぱなしという状況でした。

かなりのシビアコンディションでのライドで、SHIVの乗りこなしも、上りがあろうと、下りがあろうと、問題なく乗りこなせるようになりました。





2日目は富士吉田から五合目までスバルラインで。

斜度の変化が多く、とりわけ緩斜面が多いので、エアロフォームでスピードの乗せる場面もありました。


実際には北海道洞爺湖のコースはこんな上りは無いのですが、この両日の練習のおかげで、アップダウンが点在していても、どんな斜度変化でも余裕を持って乗れますね。

なだらかな上り、20km以上の局面でしたら、エアロフォームで上れますし、バイクパートはまず問題ないでしょう。



今回の合宿では、SHIVの割合が圧倒的に高かったです。


皆それぞれ個性的にカスタムをしていて、印象はだいぶ違いました。


横一で比較するとこんなかんじです。

見た目は違えど、誰もが乗りやすいさを評価していて、特に今回はかなり上りにも強いトライアスロンバイクということが分かりました。


エアロ形状ですが、BB周りとバックの剛性は高く、高いパワーでも反応性がよく、上りでもそのお陰でスイスイと進んでいきます。
ハンドル周り、ホイールを軽量化すればヒルクライムにも使えるかも、なんて。


サドルポジションとベースバーの位置によりロードと同じフォームで上るのは難しいですが、シテロのおかげでダンシングは良い腰の位置で出来るし、上りの前傾姿勢を維持しても圧迫や不快感がなかったのは素晴らしいです。



8月末に北海道でも美味しいソフトクリームを食べられるように、6週間準備、トレーニングに励みます~

2013年7月22日月曜日

スペシャライズド 2014モデル発進!

先週は月~金曜日とスペシャライズド・ジャパンの本拠地、厚木市に滞在していました。


市内目貫通りには、このような"S"フラッグが町を飾り、さながらヨーロッパでの自転車イベントのような雰囲気になっていました。



パーティやプレゼンの会場となるホテルにもドーンとバナーがディスプレイされています。

冷静な製品技術の話も、情熱的なバイク談義も、いろいろなディーラーさん達と大いに盛り上がりました!



百聞は一見にしかず

情報を知るだけでなく、性能を体感してこそ、ニューモデルの魅力を理解することが出来ます。

S-Worksモデルを筆頭に、20車種、100台に及ぶか、という壮観なバイクの眺めです!



自分も、色々なバイクをテストライドしました。

個人的な興味も含めてのセレクトだったりしますが(苦笑

まずは、S-Works VENGEです。
現行からの継続になりますが、今乗っているヴェンジプロは56サイズで、SHIVのエアロフォームに慣れてしまった体には少々ハンドル位置が高く感じてしまうようになりました。



そこで、54サイズでのハンドル位置、今の自分にあったフォームが取りやすいかを確認するためだったりもしますが、いや~ S-Works、いいですね!

結構な急坂や荒れたヘアピンの下りなどがテストコースに含まれましたが、その登坂も下りも自分には申し分ないです。

上りも軽快に登って行けますし、下りをガンガンに攻めていくにはターマックのヘッドとフォークの剛性が安心感に繋がってくるのですが、マイペースで走る自分には、十分すぎる性能でした。

そして、アップダウンのある高速巡航区間では、それはもう、どなたもが絶賛するように、高速維持が極めて楽でスピーディ、上りも速度を稼いでアッという間の数漕ぎで登り切ってしまえます。

この上りの軽さ、下りのコントロール性、高速区間の走行性能には、2014から大々的にスペックインされたROVAL CLXカーボンホイールの性能が大いに貢献しています。

ヴェンジには60mmハイトのモデルが装着されていますが、これはSHIVにも採用されています。



この2014SHIVも細部までブラッシュアップされていますが、ホイールはかなり性能アップに繋がりそうです。

軽く、乗り心地がよく、コントロール性も良く、ブレーキも信頼感がありますので、多くの人が扱いやすいホイールに仕上がっています。

60mmハイトは上りのあるアップダウンコースにも使え、風の影響も少ないので、日本のトライアスロンではかなり使いでのあるホイールになるかと思います。

自分も実際に乗ってみて、これはイイ!と実感しましたので、今乗っているSHIVに装着し、IRONMANジャパンを走りたいと思っています!



そして、MTBレーサーならば非常に気になる存在であろう S-Works EPICです!

フルモデルチェンジしたこのモデルは、先代の良いところを徹底的に伸ばすために、細部まで徹底的に修正箇所を洗いだし、改良をしています。


今回用意されたモデルは、その中でも WC=ワ-ルドカップ というモデルになっていて、フロントギアは完全シングルギア限定仕様になっています!

ギアを割り切ることで、リアバックを専用設計にし、より短く、より太くして強くもなっています。
サスも95mmと短くすることで、ヘッドも立ち、ホイールベースも短くなり、反応速度とハンドリングが"速く"なっています。

スピード、パワー、テクニックを兼ね備えたリアルレーサーが乗った時の性能を追求していて、ピーキーなかなり尖ったモデルになっていました。


そのハンドリングは、26モデルと比較してもキレがあり、安定性は自分で確保してね、と言わんばかりのハンドリングで、レースコースでのタイトコーナー、S字、スイッチバック、思う存分、バイクを倒しこんで曲がって行けます。

29のハイスピード巡航とグリップ性能と高いレベルで融合していて、まさに"ヤバイ"と思える走りが出来ます。

自分には、動体視力が追いつかない感じがしましたが、現役レーサーならば、上手くなったと錯覚できるほどの、キレキレに乗れてる感覚を得られることでしょう。

アドレナリン出まくりなので、自分もこのバイクに乗ったら、またレースに出たくなってしまうほどです!



WC ではない EPIC もラインナップしています。
こちらは、2枚ギアで、ストロークも100mmでホイールベースなどディメンションは現行と同様のモデルになっています。

Lサイズでのテストだったこともあり、WCに比べると安心感が高まり、非常に乗りこなしやすくなっています。

王滝などのエンデュランスにはこちらのモデルが適していて、XCレースと完全にジャンル分けを図っています。
先代モデルでも十分な性能だとも言えますが、、細分化することで、それぞれに最適な性能バランスを追求することが出来るようになったと言えます。

もちろん、このモデルでも基本的には、WCモデルと同様の性能を有しているわけで、王滝とJシリーズ両方出るライダーにはオススメです。

長時間のライドでは、安心感と安定性から得られる余裕は、最終的な速度の落ち込みを防いでくれますから。
実際に、自分が今選べ、といわれたらコチラになるかもしれません。



そして、さらにキレキレのモデルがあって、今の自分では乗りこなせいリアルレーシングバイク、
それがS-WorksスタンプジャンパーHTです。

詳しくは、他サイトのレビューに譲るとして、この極薄のトップチューブとシートステーで得られる乗り心地の良さは裏腹に、スルーアクスルを採用した前後足回りにより、下回りは剛性を極めたといってもいいほどの、反応をみせてくれます。

ターンマックよりも硬く、速く進むといってもよいかもしれません。

その分、跳ねたり、滑ったり、の挙動も速いので、俊敏なバイクコントロールが乗り手に要求されます。

まさにこれこそ、選ばれしトップレーサーのバイク、WCの真髄を味わえることでしょう。


ロードも、あるいはトライアスロンもそうですが、ニーズの細分化とそれに合わせた専用かつ最適設計をすることで、固有のフィールドで発揮するモデルをドンドンとリリースしてきているのが、最近のスペシャライズドの傾向だと言えるでしょう。



そして、もう一つの傾向がトップモデルの高性能をどなたでも入手可能な普及帯までドンドンとフィードバックしていること、
その性能が価格を越えたレベルで実現していることです。

ターマックは全て SL4 にバージョンアップされましたし、このアルミモデルの アレーレース も S-Works Allez と同じくE5素材とスマートウエルドという最新の作りのアルミバイクになっています。

その走りも、試乗にある普及アルミバイクの中で、一番レーシーだと多くのディーラースタッフが断言されていました。


このように荒れた急坂下りや上りの急峻な本格コースでの試乗で、多くの方が体感されていたので、間違いないでしょう。

アルミの僅かな跳ねの強さは残りますが、その分、この価格帯でのバイクの反応とは思えないほどの、敏速な加速とハンドリング、スピードの乗りの速さは、これからレースをガンガンやりたい若手の格好の相棒になることでしょう。

ちなみに、試乗コースでは安全にも十分注意をしていて、ロードとMTBともにコース整備を地元の協力を得て、事前にしっかり行い、また事前チェックも重ねることで、注意喚起の看板と路面マーキングも追加していました。

より安全に、より楽しく、より速く、製品も、スタッフの願いも、伝えていけたイベントだったと感じています。



自分も2014モデルを乗ることになりますので、またさらにその魅力を多くのサイクリスト、トライアスリートに伝えられるように、頑張って走りたいですね~



2013年7月12日金曜日

IRONMANジャパン 洞爺湖のバイクコースに向けたバイクセッティング

アイアンマンジャパンのHPにてバイクコースは獲得標高1800m超と発表になりました。



最高標高447m 獲得標高1892m




北海道の丘、まっすぐ直線な穏やかなアップダウンのコースだと思っていましたが、それなりにガッチリ上る感じですね。

世界各地のIRONMANのバイクコースでもニースに続いて、ランザローテを抑えての厳しさようです、獲得標高では。

ニースはツール・ド・フランスの山岳コースが一部含まれているとのことで、洞爺湖ではそこまでのヒルクライムのようなパートはあまりないはずですが、それでも繰り返し繰り返し、小刻みなアップダウンで上り基調と下り基調を走らなければなりません。

初アイアンマンはセントジョージというユタ州の山岳コースでしたが、同じくらいの厳しさなのかもしれません。
宮古島、コナ、ケアンズはそれに比べればフラットですから、少し心配になります。

洞爺湖のコースはベースラインが90mくらいでなので上りパートは350m位を27kmくらいかけて登っていく感じです。

全体的なプロファイルは穏やかな上りになりますので、要所に急坂が含まれているはずですが、ヒルクライムのようにはならないはず。

それでも速度は20㎞/hを下回る場所、平均30km/h程度に落ち込む区間もありそうです。

全体的には平均33km/h、5時間25分くらいかかるかもしれません。



そこで、今のバイクセティングで上れるのか、下りも問題ないのか、実走して検証してみました。

結果から言うと、この仕様でも細かなことを言わなければ何とかこなせる、という感じ。
その後のブリックランも負担が僅かにます感じでしたが走れます。



このシミュレーションでは、霧降高原のヒルクライムがかなり厳しい上りで
しょっちゅう8~10%の勾配が現れる感じで、正直これだとロードバイクに決まりですが、
湯西川に向かうゆるやかな上りではシヴでもいいかなという感じです。

このコース全体的にはエアロロードのヴェンジにエアロバーを着けて走りたいところです。
狭い道幅、ブレーキ多用のダウンヒル、ヘアピン含むタイトコーナー、ダンシングで抜けたい登り返しなど、ブラケットとドロップを持つ時間が多いからです。


しかし、それよりも洞爺湖のコースはゆるやか、下りもタイトコーナーは少ないと考えていますので、自分の決戦バイクはシヴに決まりです!


シヴのブレーキとハンドリングは申し分ないです。
ただし、ホイールの癖が強く、下り最中の横風は恐怖感がありますし、路面からの振動や突き上げはその形状から強いです。



24cのタイヤをつけていたから、そのネガティブを打ち消してくれてはいました。
転がりの良さがあるのに、コーナーでの安心なグリップと確かな挙動、荒れた路面でも弾かれない追従性、とタイヤはこれにキマリです!

多くの方に選んで欲しいタイヤです。まあ、一般ツーリングには勿体無いタイヤですので、レース用としてはとてもお勧めですね。
とくに、バイクに自信のない人は、上手くなった感触で安心して乗れることができますよ。


ホイールは癖があり、そして高速巡航のメリットが希薄なので、もう少し軽くて、それでももちろんエアロ効果のある50~70mm程度のいやすいオールラウンド的なディープリムのホイールがいいです。

ホイールは変更の余地があります。


そして平地でのエアロ追求した今のポジションから、ゆるやかな上りでしたら少しでも出来るだけエアロバーを保持して、上れるように対策はしたほうが良さそうです。



登り基調になると、上死点がキツく股関節が詰まった感じで、なめらかな脚の動きが阻害されてしまいます。

ベースバーを持った時もリーチがタイトで、肩と腕が窮屈で疲れてしまいました。

そこで、ローラー台でも斜度を3~4%つけてバイクを置いて、仮想上り基調でペダリングと肩腕の負担を確認しました。



このように前輪を上げて置いた状態で煮詰めて行きました。


前輪が上がり、ペダルの上死点通過の時に、もっと股関節角度に余裕が欲しくなりましたので、エアロバー&パッドを1cm上げました。


そしてサドルも1cm後退させています。
そして高さは1~2mmの微調整です。




その合わせた状態がこちらです。
エアロ効果が多少犠牲になっても、上りでのペダリングのしやすさ=パワー確保と、長時間の肩腕の負担低減という快適性を重視しました。

これで、平地、アップダウンを練習走行してみて、支障が無いか、他の負担がかからないかをチェックします。


自分はこのようにシヴの洞爺湖アレンジで出場しますが、皆さんもいろいろと再考してしてみるといいでしょう。

・TTバイクのシフトが電動ではなく、ブラケットで変速が出来ない
・TTバイクのブレーキが脆弱で、下りのコントロール性も良くない
・ホイールが重い

これらがネガティブな要素です。もし6時間以上タップリかかることが予想される場合は、エアロ効果よりも上りやすさを重視しても良いかもしれません。

言い換えると、どれだけエアロバーを保持している時間が取れるかどうかが、TTバイクとロードバイクを使い分ける見極めのポイントになります。

あと7週間で本番です、準備をしっかりしてベストなレースをしたいですね~









2013年7月10日水曜日

IRONMANジャパン洞爺湖の最適解バイク?!

昨日はSHIVで1800mアップの山岳コースをライドしてきました。

その結果導き出された、最適解はコチラ?!



シヴにドロップバー装着の強烈なエクスとロームエアロロードです!!


これはコンセプトモデルですが、エアロバーを保持できない、
アップダウン、そしてコーナーの多いコースにはかなりよいチョイスになりそうです。

これにエアロバーを付ければ完璧!

などど昨日の走行後に妄想していましたが、あながちありえない話でも無さそう??



こちらバイクジャーナルにも春のイベント会場でのインパクトが伝えられていましたね~

http://bikejournal.jp/main/?p=3636


現実的な対策をブログにまとめていましたが、つい脱線してしまいました(苦笑

詳しくは近日中にまとめておきます~

2013年7月8日月曜日

運動強度とペダリングの意識

トレーニングの時に運動強度を心拍数とパワー、ケイデンス、ギア比など客観的な要素に気をつけて行なっていると思います。

主観的な要素としては、踏み込みの強さと、どれくらいキツイか、などとなっていることでしょう。

しかし、それだけでは十分な意識とはいえず、時間を掛けても、効果は片手落ちとなる可能性があります。

運動強度とパワーを高めるには、ケイデンスとギア比を変えて踏み込みの力とその時のケイデンスを高めています。

どのようにペダルに力が掛かっているか?

その力をどのような動きで発揮しているのか?

どこをどのよう意識すると力が高まり、動きが速まるのか?

などのように、自分のカラダへの意識を働かせ、今の動きを感じ取り、
より良い動きの改善を図るようにしていくことが大切です。

強度と時間により代謝能力向上、体力は上がっても、無理と無駄が多いペダリングをしていれば、体の負担を少なく速いスピードを出すことが出来ませんし、関節などの故障を誘発したり、カラダのアンバランスを引き起こしてしまいます。

そこで、強度の違いで、ペダリング(およびフォーム)に対する意識をいろいろと置き換えていくことをオススメします。

次に徒然なるままに書きだしたことは、Triathlon Lumina 先月号特集の補足にもなっていますので、そちらも参考にしてみて下さい。



・ゾーン2でのトレーニングのペダリングのポイント。

ギアは軽めで、踏み込みの力はほぼ脚の重さで事足りるので、踏むこむことは全く必要とせず、むしろその脚を上死点までスムーズに戻すアップストロークに注力。

ペダルが下死点の時に大腿を下の位置で止めた反動で脱力した脚が上がるようにすること。
反動は股関節、大腿の付け根に感じて、スナップを利かせて上死点まで脚を浮かし上がる力を瞬間的にクっといれること。高い位置までの長くゆっくりとした筋出力を行わないようにする。

下死点のペダルを足裏に力とその反発を感じること無く、ヒザ下を脱力すれば丸く回る。
ペダルに力が掛かっていたら、それはブレーキとなる無駄な力。

大腿の稼働範囲、上下の位置関係を体に覚え込ませるように。上死点と下死点ともに、下方向すぎる場合が多いので、高い位置をトレースできるように。
イメージとしては、クランクの長さ、170mm程度高い位置でペダルを回しているような感覚で。



・ゾーン3でのトレーニングでのペダリングのポイント

事前に、上記の動きを無意識に出来るようにカラダに覚えこませておくことが最重要!

強度を上げるために踏み込みの力を加えていく”ダウンストローク”、意識は上から下に。
上記の動きを変質させないように保存したままに踏み込みを付け加えていく。

上死点まで浮かび上がってきた大腿を下に押し返すように、力を瞬間的にグッと発揮する。
概ね力がペダルに伝わり始めるのは1時付近からで、4時付近で最大に達するので、それ以降は脱力して”アップストローク”の動きにスムーズに繋げる。

ヒザ下の力は1~4時までは緊張させて、ペダルに力を伝えるためにしっかりと固めるように。
それ以降はヒザ下の力を抜き、ふくらはぎと足首は柔らかく緩んだ状態に出来たらとても良い。

踏み出しで1時の力が掛かった反動で逆脚の上がってくる大腿を迎えるようにして、すぐに上死点のペダルに乗るように左右の切り返し、タイミングを意識。



ペダリングがレース必要な強度で、必要な時間維持できるようになることがトレーニングの”狙い”なのです。

ゆっくりで上手く出来ない動きは、速くては絶対に上手く出来てません。

軽い力で上手く出来ない動きは、強い力では絶対に上手く出来ていません。

動きを維持するのが体力、まずはキチンと脚を動かせるようになりましょう!





2013年7月2日火曜日

「スピードこそすべて」マーク・カヴェンディッシュ

開幕して、日々盛り上がりを見せているツール・ド・フランス、
このタイミングで活躍が大いに期待される、マーク・カヴェンディッシュ選手を
大々的にリスペクトしているSPECIALIZEDではカヴの”スピード狂”がよく分かる
ムービーを作成しました!


そして彼の100回勝記念の限定モデルをもリリースしました。

詳しくはこちらを参照下さい。



日本国内では12台しか流通しないそうですので、
カヴェンディッシュ、スピード、スプリント、エアロというキーワードに惹かれるサイクリスト、
またチームカラーやイメージカラーがグルーンな方には、
是非この機会に乗って欲しいモデルです。



こちらには、アッセンブルされたレースバイクの状態での解説ムービーもあります。
世界的にも注目されているので、完売必至でしょうか。


このフレームは写真やムービーでは分かりづらいのですが、
ブラック調の部分は実はメタリックグリーンのラメ、フレーク塗装になっていて、
それにブラックのグラデーションがかかっている手の込んだ物で、
細部のディティールもさることながら、実物に光を当ててみるとため息が出るくらい
美しく、また凄みのあるバイクとなっています。



 限定S-WORKS ヴェンジ カヴェンディッシュの国内販売店は下記のとおりですので、
お近くの方は、店頭に展示している間にぜひご覧になって下さい!


サイズ49入荷の店舗:
Bicycle Store RIDE WORKS:〒659-0068 兵庫県芦屋市業平町6-11グロット芦屋101
SBC:〒243-0003 神奈川県厚木市寿町3-4-5 米山ビル1F
Nakajima Cycle:〒252-0143 神奈川県相模原市緑区橋本3-30-1
カミハギ FIT&RIDE STORE:〒480-0202 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場字伊勢山188番地の1
取り扱いサイズ52の店舗:
カミハギ FIT&RIDE STORE:〒480-0202 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場字伊勢山188番地の1
ナカニシサイクル:〒770-0854 徳島県徳島市徳島本町1-6
取り扱いサイズ54の店舗:
シルベストサイクル 梅田店:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2-5-2 新サンケイビル1F
スペシャライズド・コンセプトストア:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-5-10 青山アートワークスビル1F 2F
ラビットストリート江坂店:〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-9-7 ベーンビル1F

取り扱いサイズ56の店舗:
SBC:〒243-0003 神奈川県厚木市寿町3-4-5 米山ビル1F


マットブラック基調の渋いフレームカラーももちろんかっこ良く人気なのですが、
この渋派さが好みドンピシャな方が絶対に12人以上いるかと思いますよ~





2013年7月1日月曜日

ロードバイクへのエアロバー装着

先日は、トライアスロンのロング、宮古島に出場されたり、8月のIRONMANジャパンにも出場される
サイクリスト兼(トレイル)ランナーの BG FIT を行いました。


写真は共にアフターの状態で、左がブラケットポジション、右がエアロバーポジションです。

ロードバイクでエアロバーを付ける場合は、まずは大きく方向性を決める必要があります。

1,ロードバイクポジションを優先して、補完的にエアロバーを使う

2,TTバイクのようにエアロフォームを優先して、ブラケットとドロップはある程度犠牲にする

この方向性により、ポジション決定の仕方が変わってきます。


1、の場合でしたらまずはロードポジションを決定
→そのサドル位置、ハンドル位置を変更しないで、股関節がつまらず大腿が”無理なく上死点通過をスムーズに出来る”範囲の前傾角度を確保する
→肩が開き過ぎない位置にバーパッドをセットする。多くの場合は遠くなりがちなので、上記、股関節のつまらない前傾角度を優先させ、出来る限り後ろにセットすることになる。この時、ドロップハンドルをもったり、コーナリング、ダンシングで邪魔にならないことを確認すること。特に干渉して転倒しないように注意したい。
→バー&パッドが高くなりがちなので、上体をそこに預けるような極端な前乗りにはならないように注意すること。肩、腕に荷重がかかり負担になるので、サドルにも荷重を残すように心がける。
→着座位置を余り前にし過ぎないこと。1~2cm程度ならばOK。ペダルとの距離が短縮してサドルが低い擬似状態になるし、荷重が集中して痛みと痺れにつながりやすい。
→エアロフォームではドロップハンドルを持つよりもわずかに低い程度を”楽に保ちやすくなった”かどうかを確認。この時、背中が伸びすぎたり丸まり過ぎたりしていないか、前方が見やすいかも合わせて確認して決定。


2、の場合は、ハンドルトップにパッドが位置する構造上、どうしてもパッドが高くなりがちなので、極端に欲張ったエアロフォームを目指さないこと。また、前輪荷重過多になることでの、バイクコントロールにも十分注意して、操作に無理のない範囲で調整することです。

ヘッドの長さ、ブラケットポジションの持てる限界があるので、TTバイク、トライアスロン専用車よりも、バー&パッドの位置の自由度が低いので、どこかに妥協点を決めて、サドル位置もそれにあわせていくことになります。

多くの場合TT&専用車ほどには、バー&パッドが下がらないので、”程々の”前傾角度とサドルの前方移動量となるでしょう。


写真の方は普段はエアロバーを外して集団走行を行うため、1、の方向性でまとめました。

ロングディスタンスではトライアスロン専用車を使うことがベストですが、エアロバー&パッドをロードバイクでもうまくセット出来れば、直線で低い姿勢を保つのが、ブラケットやドロップを持って伏せているよりもはるかに楽になります。パッドに肘を置くことで、腕と肩周りの筋肉、腹筋、背筋などの動員を減らし、負担を分散させてくれるので、長時間同じ姿勢が維持しやすくなるのです。


あくまでも、安全に、無理なく、というのが前提ですが、空気抵抗を大幅に減らせますので”速く””楽に”走れますので、上手く活用してみて下さい。