2014年8月27日水曜日

アイアンマンジャパン 自戒の念を込めたレースレポート!

大会もレベルアップ!

自分もレベルアップ!!

今年二回目のアイアンマン・ジャパンは、天候にもなんとか恵まれ、前回よりもそこかしこが良くなって、気持良いレースが楽しめました。



その立役者のメインはやはりこの方ですね!

いつもポジティブな刺激を頂き、ホント感謝です。
カッコ悪いとこは見せられないので、レースも自然と気合が入るってものです。

今年の10月、コナまでの期間も短いので、調整レースとして、ペースをコントロールして抑えて走りたいとは考えるものの、この大会の熱を感じると、おのずと全開で行く!という気持ちに上がるってものですね。



その気合のレースの結果はエイジ優勝、総合はプロ含む18位でした!


同じ朝スイムセッションで、同じコースで頑張るトレーニング仲間も同じくエイジ優勝、と、とても嬉しい結果でした。

ランでは、アイアンマンでの自己記録となる3時間32分で走れたので、とても満足です!!


細かい結果は、といいますと、

スイム 1:05 → 1:12
バイク 5:15 → 5:12+5
ラン     3:40 → 3:32+3

スイムの伸び悩みがそのまま響きましたが、トラブルがあった割に、トランジット入れてバイク&ランも想定に収めて、10時間と言う目標設定から遅れること4分でしたので、結果はオーライ!




レース遠征は昨年同様に、オミノウェイズの楽しいツアーに混ぜてもらい、気持ちのよいルームメイトにも恵まれ、準備万端で臨んでいきました。

金曜日、そして前日土曜日も一時雨が降ったりと、時間がタイトになる局面もありましたが、気持よく洞爺湖湖畔をバイクで一周したりと、事前の体調も良かったです。



POLAR FLOW でチェックしたV800のデータでは、レースの疲労度が半端ないです!

見どころとしては、レース日前日までに、しっかりと疲労から回復させてバランス良い状態に調整ができていたことですね。

この機能を使えば、意図的にオーバーリーチングからの、狙ったレースまでに完全回復、といった流れを意図して、コントロールすることが出来ます。


レース前の準備も万端に進行しました。
バイクで摂取する、レースを通してメインとなる補給、エネルギー源となるエナジーボトルも用意。
パワージェル120キロカロリーx12個をボトルに詰め込み、流動性を高める程度に僅かに加水します。
このボトルは1440キロカロリーにも達し、レース中の3分の1に達します。

レース当日は、この虎の子のエナジーボトルをいきなりT1で消失するアクシデントがありながらも、なんとかフィニッシュできました!


トランジッションエリアにセットしたSHIVです。
レース直前に写真を撮る余裕までありました。

足元は芝地で前日までの雨でぬかるんでいたので、スイムアップからのバイクトランジッションで泥で足とバイクが汚れるので、真水のボトルも用意して、裸足でエリアを抜け、真水ボトルで足を綺麗にする作戦です。

この時に、異変に気がつくべきでした。
いまして写真をみれば、それは一目瞭然ですね。



スイムはラップをとるタイミングがずれていることもあり距離4.46kmと多くなっていますが、それに加えてGPSデータでの進行ラインがジグザグに斜行しているのが分かります。

随時ヘッドアップしていたのですが、ブイではなく目に届くイン側のカヌーを目印にしてしまったので、その移動に連動して、余計に泳いでいたようです。。。

それに加えて、自分の泳力はエイジで39位と泳力自体は上がっていて、早々に前のウェーブに追いついてしまいそれを抜くときに向きが変わってしまい、右往左往していたことも一因ですね。

また、風が強かったことからうねりを感じて泳ぎづらい、進まない局面もありました。

昨年は後方ウェーブの速い人に追いぬかれつつそれに追従、ちぎれたらまた次の人に乗り換えると、ドラフティング効果を活かせたのですが、今年はずっと単独で泳いでしまったのも、タイムに影響したでしょうか。



スイムからのバイクではアクシデント発生!!

なんとT1抜けて巡航にはいった瞬間に、エナジーボトルが無いことに気が付きました。
泥のトランジッションエリアで前が詰まっていたので、バイクを担いで抜いていくとき、横の方と接触していたので、その時に落としてしまった、とその時は理解しました。

その時は、です。

虎の子のエネルギー源がないと、コナスロット獲得はおろかレースを走り切ることさえ難しいと考え、、諦めイメージも一瞬頭を過りましたが、すぐに気持ちを入れ替え、まだレースは始まったばかり、何か他にも手はあるはずと、思考を切り替えました。

コース上にはエイドステーションがあります。そこには、大会のオフィシャルサプライヤーのエネルギーゼリーがあります。

出来る限りエネル-セーブして走り、それで補給を繋いでく作戦を立てました。

パワーは常に控えめ、ダンシングは姿勢のリラックス以外は禁止、コーナーなど立ち上がりも穏やかに、ブレーキは少なめ、下りで足を止める時間も多めに、と省エネに徹しました。

エイドのどこにゼリーがあるか?当初立ち寄る予定はなかったので、場所の確認はしていませんでした。

SHIVのストレージに収納した小型の一口羊羹だけでエネルギーを繋いで、エイドを目指します。

湖畔沿い、大周回に出る前の水の駅エイドにあることはわかっていたので、そこでゼリーを取ろうと決めて向かいます。

ペース抑え目とはいえ、コナスロットがかかっています。エネルギーが足りなくなるであろう後半の失速はおる程度織り込んで、10%ダウンくらいのパワーで踏み込まず気持ち軽いピッチで走る感じです。

エイドに到着して食料補給エリアで停止しました。タイムも大事ですが、エネルギー切れてフィニッシュできないよりは数分のロスは仕方ないところ、自分のまいた種ですから。

ゼリーを摂取、ポケットに2つ入れて走り出します。



クルマのガソリン、エンプティランプが点灯して、ガス欠寸前でガソリンスタンドを目指して走る。
そんな感じで、この広大なバイクコースを徹底して省エネ走行で走り切りました。

ゼリーがとれたのは100km前の農道エイド、そして再び湖畔に戻った水の駅エイドでした。
105kmからの上りでは、ゼリーも羊羹も食べつくし、ヤバイ、ヤバイ、と思いながら、ハンガーノック直前で、辿り着き、そこでもゼリーを摂って、ポケットにも持参しました。

もうバイクはフィニッシュ直前ですが、ここまでのカロリー摂取は明らかに足りていないので、ランへの影響を最小限にしようと、T2までにもゼリーを2個摂取しました。

コース2回めだったことで省エネ走行でもペース配分がうまく組み立てられたこと、そして、エネルギーゼリーがあったこと、これが幸いしました。

アイアンマンでのレースはこういった、世界のどのレースでも補給にジェルなどエネルギーサプリが用意されていますので、今回のジャパンもその基準で、しっかりと用意されていたおかげです。
バナナとかでは、このペースでは走れなかったと思われます。

結局バイクは強い風の影響も多少ありましたが、昨年の雨よりも下りで速度を上げられたことで、平均パワーは260wから20W低い241wでの走行でも、同等のタイムでした。



T2でパワージェルを摂取して、ようやく一息つけた感じです。
エネルギーが手元にある安心、パワージェルを4つ握りしめ、2XUのポケットに入れて走りだしました。

前半は体はスカスカな感じがするものの、足運びは軽快に、ペースもサブ3.5で進んでいきます。

バイクでパワー抑え目で走りきったことから、筋的な負担はかなり少なかったのではないかと思います。


1周目21kmを1:41で走り、おお-!と小躍りしながらの2周目に向かいます。

この頃から日も差し込んできて、日向では暑く感じて、スポンジで頭と体を冷やしながら走りました。


後続は点々として、エイジ2位の選手とも、10分以上の差がありキロ30秒落としても余裕があることがわかりましたが、せっかくここまでよいペースでこれたので、最後のフィニッシュまでベストを尽くします。

パワージェルもここまでで摂り切り、数カ所にあるゼリーを摂りながら距離を稼ぎます。


それでもラスト10㎞は、頭クラクラ、目はチカチカと典型的なエネルギー切れの症状になりましたが、コーラとゼリーで繋いでなんとか良い動きを保つことに。

維持したペースの中でいかにリラックスするか、局所の力みを解いて固めず余計に大きくも動かさず、正確に各部の動きのタイミングを合わせてリズムを取って、最小の体力負担で最大のスピードを得るイメージで進み続けました。



そしてフィニッシュ!

ジェルボトルのないアクシデントを乗り越えての、エイジ優勝でのコナスロットゲット!
そしてランの自己記録更新!!

100%自分の能力を使い切って辿り着いたフィニッシュは、いつにも増して格別なものでした。

よくやった自分を褒めてあげたい、そう思ってました。
翌朝、あるものを発見するまでは。。。



なんとーーー!

ホテルの部屋の冷蔵庫に、ジェルボトルを置き忘れていたのです。。。。

レース翌朝に荷物を整理していて、キンキンによく冷えたボトルが発見されました。
普段と違うルーティングで、今回事前準備をしていたのでその落ち度もあるかもしれませんが、すっかり自分としては順位万端、まさか忘れるはずがないと思い込んでいました。

過信
慢心

慣れてきたこた頃が一番危ない、とはなんにでも当てはまり、良く言われることですが、まさに自分が陥ってしまいました。

準備が大切、と言っておきながら、自分でミスをするという大変お粗末な結果でした。


せめてもの救いは、ボトルがないことを言い訳にせず、キッチリとレースを走りきったことでしょう。

起こったことはしょうがいない、今選べる範囲で最良を選択して、選んだら目一杯の力で最善を尽くすこと、このレースにおける思考で今回救われた感じです。


もちろん自分の不手際を救っていただき、コナスロットとゲット出来たのは、アイアンマンジャパン公式サプライヤーであります、ウイダーエネエイドのお陰です。

バイクで7本、ランで3本、150kcalx10=1,500kcalを頂き、ゴールまでなんとか辿り着きましたから。


いやはや、今までも注意していたつもりでしたが、今後もさらに気を引き締めて取り組んでいきますので、今回の忘れ物事件は、ご笑納頂ければ幸いです。

ほんとお騒がせしました!


驚愕の事実が発覚して自己嫌悪でしたが、ランで自己ベストを達成の上、コナスロットをゲット出来たので結果オーライです!!

いやはや、いつでもベストを尽くすことは、本当に大事だと、あらためて実感です。


人事を尽くして天命を待つ
Do the likeliest, and God will do the best.

自戒しつつ、今後もベストを尽くしていきます~